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 「ちょっとこれ食べてみてよ!」。
 「なんですかこれ?・・・蜂蜜?」。
 「まぁ、食べてみればわかるさ」。

 私が親しくさせている農業生産法人の社長の友人の方から「蜂蜜」の小瓶をいただいた。ガラスビンの中のとろんとした液体は茶褐色で、一般的な「蜂蜜」よりもうんと色が濃く、粘度も高そう。早速に家に持ち帰って奥方殿と試食。

 「どう・・・?」
 「ウワッ・・・濃い・・・甘い・・・甘すぎるくら甘いね」。
 今までの蜂蜜はいったいなんだったんだろう。確かに甘いが甘さにしつこさが無い。濃厚なのに爽やかで、甘い物を食べた後のべたつき感も無い。
 これぞ「ザ・蜂蜜」・・・!。

 「実はこいつは日本みつばちの蜂蜜なんだ。西洋みつばちは蜜源(花の種類)ごとに短期間に採蜜(蜜を集めること)するので花の種類別に風味が違う蜂蜜ができるが、日本みつばちは、採蜜量が少なく長い期間をかけてあちらこちらの色々な花から蜜を集めてくるので多種類の花の蜜が混在することになる。だから日本みつばちの蜂蜜のことを『百花蜜(ひゃっかみつ)』と言うんだ」。
 「百花蜜(ひゃっかみつ)」・・・初めて聞く言葉でしたが、蜂蜜もなかなか奥が深い。

 「日本みつばちの蜂蜜は濃厚な甘さなのに後味がさっぱりしているのが特徴なんだ」。
 だからべたつき感が無いんだ・・・!。

 「ただねぇ・・・日本みつばちを飼うのは難しい。ちょっと機嫌を損ねるとすぐに巣からいなくなっちゃう。それに、蜂自身も西洋みつばちに比べて小さいし、蜜を集めてくる量も少ないので、日本みつばちを飼って蜂蜜を作っている養蜂家はあまり多くない。いうなれば「幻(まぼろし)の蜂蜜」と言うところかな?」。

 明治初期に「西洋みつばち」が輸入されてから、ほとんどの蜂蜜生産者は生産効率の良い「西洋みつばち」に切り替えてしまい、今では「日本みつばち」の蜂蜜を生産している生産者はごく僅かになってしまったそうです。
 それもそのはずで、同じ環境なら、「日本みつばち」の蜂蜜採取量は「西洋みつばち」の10%~20%ほど。だから、事業として養蜂業を営んでおられる方々はどうしても生産効率の良い「西洋みつばち」を採用せざるを得ません。「日本みつばち」の蜂蜜生産では事業として成り立たないという事なのでしょう。

 そんなわけで、「日本みつばち」の蜂蜜が店頭に並ぶことはまずありません。「アカシアの蜂蜜」とか「れんげの蜂蜜」とか、花の種類別に売られていることがありますね。これらは全て「西洋みつばち」の蜂蜜です。

 という事は・・・この蜂蜜・・・とんでもない高級品だったのですね。

 「それだけじゃぁないんだ。『西洋みつばち』の蜂の巣はしっかりしていて、『遠心分離機』にかけて蜂蜜を抽出できるのだが、『日本みつばち』の蜂の巣は柔らかくてすぐに砕けてしまうのでこの『遠心分離機』が使えない。だから昔から手作業で蜂蜜を濾して不純物やごみ等を取り除き、手間暇をかけて作っているんだ」。
 なるほど・・・大変なんだ。

 「しかし、このように手作業で手間暇をかけて抽出した結果、日本みつばちの蜂蜜の中にはロイヤルゼリーや花粉などの栄養素も含まれていて、とても栄養価が高くなっているんだ。昔の人は蜂蜜を薬だと言っていたほどだからねぇ。そして、蜂蜜はとても糖度が高いので腐ったりカビが生えたりしない。常温でも何年も品質が保てるのさ。それでもあまり長期間保存してあるものは風味が落ちるので、おいしく食べられるのはだいたい2~3年てとこかな?」。
 う~ん・・・なるほど。

 「ここでひとつ注意したいのは、蜂蜜を取り出したりするときに汚れたスプーンなどを使わないこと。雑菌が入るとカビ等の原因になるからね。それにプラスチックの容器に入れるのもあまり感心しないね。まれにプラスチックの匂いが蜂蜜に写ってしまう事がある。やはりガラスのビンが一番良いようだな」。

 「だけどさぁ、時間が経つと白く濁ってくるのは、あれは何?」。
 「ああ、あの白いのは蜂蜜が『結晶化』したもので、決して腐ってしまった訳ではない。蜂蜜は13~14度あたりの温度で最も結晶化しやすく、5度前後でも結晶化してしまうので、冷蔵庫の中(一般的に2度~6度くらい)でも結晶化する。だから冷蔵庫での保存はお勧めではないね。常温でも保存できるし腐りにくいたので、そもそも冷蔵庫に入れる必要はないんだよね」。

 「そうなんだ・・・でも白くなっちゃったらどうすればいいの?」。
 「ぬるま湯で温めてやるか、電子レンジで温めてやると白い部分が解けて元に戻るよ。ただし、この時にふたを取るのを忘れないようにしないとね。中身が膨張してビンが割れることがある。注意しなければいけないのはお湯に入れる時で、いきなり熱いお湯に入たりしてもビンが割れてしてまうから、水の状態で入れて徐々に温めるのがいいね。概ね50度くらいで溶けると思うよ。そして、加熱しすぎるとビタミンなどが熱で壊れてしまうので気を付けないとね」。
 じゃあ、白くなっても大丈夫なんだ。・・・良かった。

 「最後にもう一つ、一歳未満の赤ちゃんには蜂蜜をあげてはいけない。厚生労働省から通達が出ているからね。一歳くらいになれば赤ちゃんの腸も安定してくるから大丈夫だという事だ」。

 いやぁ・・・勉強になりました。これで「はちみつ博士」だねぇ。

 「ところで『西洋みつばち』は年に何回も蜂蜜を採取できるけど、『日本みつばち』の場合はほとんど年に一回しか採取できない。だから生産量は極めて少ないんだよね。ところが、オレんちの蜂たちは今年は頑張ってくれたようで、随分たくさん採れたんだ。毎年注文をくれているお客さんにはもう送ってあげたんだけど、まだ少し余裕がある。だれか欲しい人いるかい?」。

 という事で、この貴重な「日本みつばち」の蜂蜜を、ご希望の方にお譲りいただけることになりました。が、なにせ生産量が少なく、いつも大量に在庫があるわけではありません。今回、600gに小分けしてガラスビンに詰め、数量限定でお譲りいただけることになりました。勿論、なくなり次第、今年の夏の収穫分は終了です。



  ◆希少な「日本みつばち」の蜂蜜
   南信州の百花幻蜜(600gガラスビン入り)
    1本 5,800円+送料
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    ※2本までは「60サイズ」の送料

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