県道沿いの一軒家が貸し出され
2階部分はまだきれいです
塀の上が畑です
右上が休耕田の現状
こんな状態です
本当はこうならないと |
「定年になったら田舎暮しがしたい」「老後は田舎でゆっくり暮らしたい」「緑一杯で、優しい人々に囲まれて子供を育てたい」などの理由で皆さんは田舎暮しを目指されていると思います。
しかし、それを実現させるためには、色々なハードルを越えなければなりません。
住宅・就職・学校と進学など、問題は山積です。
便利な都会生活に慣れてしまった生活様式を一度に変えられるかも大きな問題です。
ここでは、現実のそういった問題について触れて見ます。
【1】住宅
現実には空き家はたくさんありますが、なかなか売ったり貸したりはしていただけません。
「貸してもいいが」とおっしゃる家は、もう何年も空家状態で家は相当に傷んでいます。
そのままでは、都会の方々は多分住めません。
「適当に直してもいいよ」とほとんどの方がおっしゃいますが、修理にはかなりのお金がかかります。
それでも、最近借家が2軒出て、一月も経たないうちに決まってしまいました。
2軒ともが「段階の世代」の方で、田舎暮らしを求めて移住されるそうです。
借りた家に何百万円ものお金を注ぎ込むのもどうかと思いますが、10年・20年と住み続けるなら、居住年数で割ればそれほど大きな負担にはなりません。なにせ、家賃が安いのです。
具体的な問題点は
@家が古く、痛んでいる場合が多い
A特に水回りに問題が多い
●昔の農家はトイレとお風呂が母屋の外にある
●トイレが水洗ではない
●台所が狭くて汚い
※現在、飯田市では、下水の無い場所で「合併浄化槽」を設置すると、
最大60万円の無償補助が受けられます。
トイレの水洗化には是非当補助金を利用したいものです。
B間取りが、障子や屏風で仕切ってあるだけの状態
Cアップダウンがきつい地形がほとんどで、平地が少ない
※2005年6月20日現在、借家が一軒あります。
昨日(19日)に持ち主さんとお話をさせていただきました。
右の写真でお解りのように、決して新しい家ではありませんが、南が道路に面していて日当たりは良く、荒れていますが小さな畑も付いていて、家賃は超格安です。
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【2】生活
「チョットあれが足りない」程度の買い物なら、近所のJAの直営店舗や地元の商店で入手できますが、選択肢はほとんど無く、価格も高目です。
新鮮な肉・魚・野菜・フルーツはどうしても大型スーパーかショッピングセンターで求めることになります。
近隣には大型のスーパーはありません。
JAの中型スーパーまでは車で15分、大型ショッピングセンターまでは30分ほどかかります。
若くても、年をとっていても、車が無ければ生活はできません。
その上、都市部と比較して物価はかなり高目。
ガソリンの価格は「オッ」と驚くほど。
暖房に欠かせない灯油も高い。
学校は「保育園・小学校・中学校」ともにありますが、居住する地区により通学・通園はかなりの距離となる可能性があります。
ちなみに、我が家からは、小学校は1キロ以内ですが、中学までは3.5キロ(徒歩40分)です。
【3】田舎ならではのおつきあい
正直、人間関係の濃さには驚き。
少々大げさですが、地域内の誰がいつ何をしたかまでが地元の方同志ならわかってしまうほど。
その上、地域・区・常会単位の催し物や学校の行事が多く、日曜といえどものんびり朝寝とはいきません。
もっとも、この辺りの方々の朝は早いので、あまりゆっくりとしていられなくなります。
「田舎は朝が早い」とあきらめて自分の生活を変えましょう。
話はそれましたが、お祭りが年2回・運動会が地域と部落で2回(小中学校をあわせれば4回)・旅行が1回・どんど焼きにマレットゴルフに部落内の清掃と挙げだしたら数え切れません。
そして、その後には必ず飲み会があります。
これらのほとんどに参加しないと、なかなか住民としては認めてもらえません。
それと、選挙も大変です。
勿論、投票の自由は認められていますが、皆さんかなり選挙には真剣で、投票率は90%近くにも上ります。
又、常会といって、毎月一度集まりがあり、そこで色々な経費を払います。
これが実際バカになりません。
経費だけでおよそ5,000円程度、積み立てや新聞代を含めると1万円を超える月もたびたびあります。
【4】農業
畑や田んぼなら、すぐに貸していただけます。
お年寄りだけになってしまった家や、引っ越してしまった方の田んぼや畑が空いています。すぐに使える田畑も少なくありません。
ただ、何年もほって置かれた田畑を復元させるにはかなりの労力が必要です。
のんびりゆっくりと取り掛かるのが一番です。
適度な運動は健康にはとてもいいのです。
田舎で暮らすのなら、ぜひ畑仕事はやりたいもの。
しかし、田んぼはとても大変です。
ある程度の農業機械を持っていないと、稲作は難しいでしょう。
それと、畑仕事には軽トラックが必需品となります。
【5】気候
雪はあまり降りません。
05年度は最高25〜30センチの積雪が3度ほどです。
地元の方々は「寒い寒い」と言いますが、私はそれほどとも思いませんでした。
男性の皆さんは全員が秋口から春先までズボンの下に「パッチ」をはいていますが、私は冬中ズボンだけで平気でした。
寝るときも、電気毛布が必要との事でしたが、私は羽ぶとん一枚の上に真冬だけ毛布を掛ければ大丈夫でした。
最も、感じ方には個人差が大きいのでこれ以上は何ともいえません。
夏は最高です。暑くても湿度が低いので、夏中毎日が高原の別荘暮らしの趣です。
日陰に入れば、ほほをなでる風がなんとも心地よく感じます。
朝晩は涼しいを通り越して寒く感じるほどです。
2006年3月29日 信州ネット.com 戸軽英雄 |